歴史

【完全保存版】石田三成ゆかりの地を巡る旅!長浜・米原・彦根の歴史ガイド

【完全保存版】石田三成ゆかりの地を巡る旅!長浜・米原・彦根の歴史ガイド

戦国時代、豊臣秀吉に仕え、関ヶ原の戦いで東西を分けた知将・石田三成。
その生誕の地とされる滋賀県には、今も彼の足跡が色濃く残されています。

ここでは、ナガジンで公開してきた石田三成関連の記事をまとめてご紹介。

石田三成の軌跡を辿るために滋賀へ訪れる前に、ぜひチェックしていただきたい“石田三成観光”の完全ガイドです!

石田三成ゆかりの地は、「出生→出会い→戦功→運命→敗走→居城→現代の再評価」の7ステップで巡ると、歴史の流れがドラマチックに体験できます。

1.【出生】石田三成の生誕地:長浜市・石田町(石田会館)

永禄3年(1560年)、石田正継の次男として生まれた三成はこの地で生まれました。

、戦国時代の武将、石田三成の出生地

長浜市石田町を中心に、石田三成ゆかりのスポットを「石田三成ファンの聖地」として、聖地巡礼を五感で楽しみながら、はじめて訪れる人にも分かりやすく紹介しています。

石田会館
石田会館は事前に、電話で確認されてから行かれることをオススメ

石田三成ファンならまずはここに訪れたい。観光情報から歴史的エピソードまで必見です。

石田家屋敷跡に建つ石田会館(公民館)は、出生地に建つ顕彰碑や三成に関する展示が豊富です。隣接する観音寺(「三献の茶」の舞台とも)も併せて訪問がおすすめ!

石田治部少輔出生地
石田三成ファンの聖地、長浜市石田町を楽しむ5つのポイント石田三成公の生まれ育った長浜市石田町は、三成ファンの間では聖地とも言われています。今回は石田三成ファンが楽しめる5つのポイントをまとめました。...

2.【出会い】「三献の茶」の舞台:米原市・観音寺

石田三成がまだ寺の小僧だった頃、豊臣秀吉にお茶を三度に分けて差し出し、その才覚を見いだされたという有名な逸話「三献の茶」。

長浜駅前で出逢いを
長浜駅前にある「出逢い」の像

その舞台となったのが、米原市にある大原観音寺です。

米原市の大原観音寺の本堂
観音寺(米原市)

境内には、三成が茶の水を汲んだとされる井戸が今も残っているんです。

石田三成 水くみの井戸(観音寺)
石田三成 水くみの井戸(観音寺)

当時の面影を伝えており、静かな雰囲気の中で三成の原点にふれることができます。

境内には「三献の茶」の際に使用されたと伝わる古井戸も現存し、情緒あふれる風景はまさにフォトジェニック!

渋谷のハチ公像にも劣らない、長浜駅前の出逢いの銅像とは?長浜では欠かせない豊臣秀吉と石田三成の「出逢い」を表現した銅像。長浜の玄関口にシンボルがあるだけに、ここで出逢いが生まれることを願ってつくられたものです。渋谷のハチ公像前の待ち合わせ場所にも劣らない出逢いの場を調べてきました。...

3.【戦功】賤ヶ岳戦役と諜報活動:長浜・賤ヶ岳古戦場

織田信長死去後の清州会議を経て、秀吉と柴田勝家が激突した賤ヶ岳の戦いで、三成は情報収集・謀略面で大きな役割を果たしました。

賤ヶ岳の銅像

賤ヶ岳の戦いでは、余呉湖畔で大きな戦闘があり、余呉湖が血で染まったと伝わっています。

賤ヶ岳古戦場合戦によって血に染まった言われる余呉湖
賤ヶ岳山頂から眺める余呉湖

賤ヶ岳の山頂まではリフトで登れます。そこから眺める景色はまさに絶景ですよ。

賤ヶ岳山頂から眺める、琵琶湖や余呉湖の景色は絶景です。戦国時代の雰囲気を感じながら、三成の奮闘を想像できるスポットです。

賤ヶ岳の山頂から見える琵琶湖が絶景
賤ヶ岳リフトに乗って360°パノラマ絶景を楽しもう!料金や営業時間まとめ賤ヶ岳(しずがたけ)の山頂までリフトに乗って行ってきました。感想を一言で言ってしまうと絶景でしたよ。...

4.【運命】天下分け目の関ヶ原の戦い:

関ヶ原の戦い陣形図

1600年に天下分け目の関ヶ原の戦いが起こります。(東軍)徳川家康 VS (西軍)石田三成の戦いです。

石田三成の灯篭

石田三成(西軍)が生まれた長浜市石田町では、関ヶ原の戦いで共に戦った三成公と繋がりの深い人たちが、町のいたるところで紹介されています。

散策すると石田町へ訪れた人々を町の人がもてなす気持ちが伝わってきます。

石田三成の灯篭
長浜市石田町の灯篭は、関ヶ原西軍の勇将だらけだった石田三成公の故郷を歩いた時に発見した灯篭の話です。灯篭には三成さんのシンボルマークである大一大万大吉と、三献の茶のシルエットがデザインされています。...

5.【敗走】関ヶ原敗走後の逃避行:長浜市木之本町・オトチの岩窟

関ヶ原の戦い(1600年)敗戦後、三成は母の故郷近くの岩窟に隠れたとされる伝承があり、地元では「オトチの岩窟」として親しまれています。

5〜6人ずつに分かれてオトチの岩窟へ入る
オトチの岩窟へはツアー参加が必要です。

ふもとから山道を1時間半ほど歩いてようやく辿り着いた岩窟です。

己高庵近くの山道を登りながら、岩窟に秘められた三成の悲哀と地元の温かさを感じることができます。

長浜市木之本町古橋にあるオトチの岩窟に入る
石田三成が関ヶ原の戦いの後に逃げ隠れたオトチの岩窟をめざしてオトチの岩窟は、西軍石田三成が関ヶ原の戦いで敗れた後、現在の長浜市木之本町古橋まで逃げ隠れていた場所と伝わっています。...

6.【居城】城主としての威容:彦根市・佐和山城跡

近江国の佐和山城は三成の居城で、豪壮な五層天守が建てられていたと言われてます。

佐和山の立体模型図

西軍敗北後、城は破却され、徳川家によって彦根城の築城素材として再利用されます。以前からじっくり登ってみたかった場所のひとつだったので登城してみました。

現在は山頂から彦根城や琵琶湖を一望できるビュースポット。登山しながら当時の城郭構造を想い描くのも楽しいです 。

佐和山城の本丸から見える彦根市街の景色が絶景だった
【佐和山登山記】石田三成の居城へゆく!彦根の山城で歴史と絶景に出会う旅石田三成がかつて居城とした佐和山城。ガイドさんとともに彦根の山城を登りながら、戦国の歴史にふれ、琵琶湖を望む絶景に出会う登山体験をつづります。気軽に登れるハイキングスポットとしてもおすすめです。...

7.【現代の再評価】石田三成マンホールを探せ!

「三成マンホール」は、滋賀県3市(長浜、米原、彦根)に7基設置され、旗印の「大一大万大吉」や兜の鍬形、藤の花などがデザインされています。

石田三成公ゆかりの地にある三成マンホール

石田三成の足跡を、足元で発見!?設置された“戦国マンホール”を探しに出かけました。

宝探し気分で、観光名所を歩きながらマンホールを探すルートは、歴史好きにも家族連れにも楽しいアクティビティになります。

石田三成公ゆかりの地にある三成マンホール
【長浜・米原・彦根】石田三成ゆかりの地7ヶ所にある三成マンホールを探せ!近年人気の高い戦国武将「石田三成」をテーマにデザインされた「三成マンホール」が追加されており、滋賀県長浜、米原、彦根の3つ市にある石田三成のゆかりの地7箇所に設置されているので探してみました。...

石田三成の軌跡を、あなた自身の歩幅で確かめてほしい

石田三成の足跡をたどる旅は、400年前の歴史に触れるだけでなく、信念を貫いた一人の生き様に出会う時間でもあります。

長浜市、米原市、彦根市と、三成の面影を求めて3市を巡る道のりは、想像以上に奥深く、1日ではとても回りきれないほどのボリュームです。

石田三成公の銅像

それでも、一歩ずつ歩くたびに、彼の決断、葛藤、そして志の片鱗にふれることができるはず。

ぜひ石田三成の軌跡を、あなた自身の歩幅で確かめてみてください。

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滋賀県長浜市の「!」が見つかるWebマガジンです。長浜での自らの体験を元に、独自視点でブログ記事を作っています。