歴史

石田三成が関ヶ原の戦いの後に逃げ隠れたオトチの岩窟をめざして

奥びわ湖宿の会さんが主催された「大蛇(オトチ)の岩窟をめざす」ツアーへ参加させてもらいました。

オトチの岩窟
オトチの岩窟

オトチの岩窟とはどんな場所なの?

長浜市木之本町古橋にあるオトチの岩窟とは、石田三成さんが関ヶ原の戦い(1600年9月15日)で敗れた後、こんな場所に隠れていたと伝わっています。

石田三成公の銅像
石田 三成(1560-1600)

滋賀県長浜市石田町出身、安土桃山時代の武将・大名。
天下分け目の関ヶ原の戦いで、東軍徳川家康に対し、西軍の指揮をした。歴史上評価の善し悪しが分かれる人物でもある。

大蛇(おろち〜オトチ)の岩窟

誰もが絶体絶命になったら、子供の頃から馴染みのある母親の故郷へ逃げるかもしれない

ここ古橋は三成さんの母親の故郷です。

関ヶ原の戦い布陣図を見ると、北国街道を背に石田三成の陣があり、伊吹山中へ敗走しましたが、窮地に追い込まれた際、子供の頃から馴染みのあった村へ体が向くのが必然ですね。

関ヶ原の戦い布陣図
関ヶ原の戦い布陣図

天下統一をした豊臣秀吉の下で働いていた三成さんが、この戦いに敗れ逃げて、さらに体調も崩し絶体絶命の時、オトチの岩窟の中で隠れていました。

天候に恵まれたオトチの岩窟をめざすツアー

当日は天候に恵まれ、宿泊施設 己高庵(ここうあん)さんの前で全国各地から三成ファンが30名ほど集まりました。

県内の参加者より特に関東や県外から訪れた人が多いと聞いてビックリ!

登山の前に己高庵の前で準備運動

山登りの前に、注意事項を聞いて準備運動をします。

金谷さん
金谷さん

普段は一人で行けないような場所にあるのでツアーに参加し、地元の金谷さん、己高庵の久保寺さんに案内をしていただきました。

己高庵 久保寺さん
久保寺さん

「オトチの岩窟も、山道もほっておいたら荒れていきます。気持ち良くツアーに参加できるよう、古橋の方が手入れをしてくださっています。山へ入らせてもらっているという気持ちを大切にしましょう。」と、久保寺さんからこの話を聞くまでは、いつでも来れる場所だと勝手に思っていました。

なかなか来れない場所だからこそ、こういうツアーがあり、我々の為に手入れしてくださっているんですね。(反省)

ガイドさんは地元ならではのお話もしてくれます。できる限りガイドさんの近くを歩こう!

さぁ行きましょう!オトチの岩窟をめざして山登り

これから1時間半ほどかけて、オトチの岩窟まで山登りです。

オトチの岩窟を目指して登山口

山道をひたすら歩く。早々に日頃の運動不足を体感し、持参したペットボトルの水はカラッポ。

オトチの岩窟を目指し山道を歩く

三成さんが岩窟の中に隠れている際、村人がこっそりと食事を運ぶわけですが、こんな整備された山道をじゃなかったんだろうな。よく運んだものだ。

地元のガイドさんにオトチの岩窟まで案内してもらう

お!着いたか???まだでした。

村人が食事を運んだルートは、このルートかもしれないと聞いている様子。私は自分のお弁当を運ぶだけで、ぐったり。

山登りで疲労困憊

ドラクエ風にひたすら歩く。背中がかなり汗ばんできた。

オトチの岩窟に到着 石田三成の旗が見えた

「大一大万大吉の石田三成」の旗が見えたぞ!遂に着いたか、これは間違いない!

三成隠れ岩窟 オトチの洞穴

1時間半ほどかけて、オトチの岩窟に到着しました。看板には「洞穴」と書かれていて呼び方は様々。地元の人は「オトチのホコラ」とも言うらしい。

ツアーに参加する際は、事前にツアー情報をしっかり読んで、山登りの距離感を確認しておこう!(私のように勝手に30分くらいだろうと決めつけてはいけません)

己高庵 料理長さん特製の三成ファン想いのお弁当で昼食

オトチの岩窟の中に入る前に、大切なことをしなければなりません。みんなで昼食です。

\お弁当の蓋を開けると、参加者みんな大喜び!/

己高庵料理長特製の三成弁当

己高庵料理長さん特製の三成ファン想いのお弁当です。三成さんが体調を崩した際に食べたと伝わるニラ粥。おかずにニラが使われているこだわり弁当です。

昼食中にあちこちから聞こえて来る談笑は、やっぱり歴史話!全国から歴史好きが集まるので、当然話も盛り上がります。参加者の中には、オトチの岩窟に来るのは2回目という方も。

オトチの岩窟の入口は、お腹と背中がこすれるくらい狭い!

オトチの岩窟の中は、八畳くらいの空間があると聞きましたが、30名全員は入れません。5、6人ずつに分かれて入ります。

オトチの岩窟

さぁ〜みんなで突入だ。

5〜6人ずつに分かれてオトチの岩窟へ入る

私もそろそろ向かおうじゃないか。

岩窟に向かう男の姿

写真を見るまで気がつかなかった。なんというへっぴりごしなんだ。。。

ん?????

男は背中で語る
汗で濡れたリュックサックの跡

↑ここにたどり着くまでの、山登りの過酷さが私の背中から伝わるだろうか。

一人ずつハシゴを降りて、岩窟の内部へ

まじっすか。大丈夫ですか?入口は大人一人が入れるくらいの隙間になっていて、かなり狭いです。近ごろお腹まわりが気になる私は入れるか心配。。。んっあっ〜!

岩窟の入り口はお腹と背中が擦れるくらい狭かった

案の定、お腹と背中はドロドロですが。何とか入れました。

オトチの岩窟内

さぁーどうですか?この岩窟内の雰囲気が伝わるだろうか。

オトチの岩窟の中は意外と広い

大人がこんな感じで立てるくらいの高さがあります。それにしても岩窟内は涼しい。

オトチの岩窟の内部
オトチの岩窟の中

岩の隙間から入る日差しのほか何も見えません。

オトチの岩窟内の臨場感
臨場感があるでしょ〜?

ただいま石田三成さんと同じ景色をみています。彼はこんな岩窟の中でさえ生きることを諦めませんでした。並大抵の精神力ではありませんね。

オトチの岩窟の中は広いスペースがある
なんとか撮れた唯一の写真

私のカメラテクニックでは限界があるようです。あとは実際に訪れて体感してほしい。余談ですが↑この方々は何かをスピリチュアルなものを感じておられました。

三成ファンなら次回はニラ粥を食べてみたい!オトチの岩窟ツアー

オトチの岩窟は、一度は訪れてみたい場所だったので、ツアーに参加ができてよかったです。スタッフの皆さまありがとうございました。

己高庵さんのWEBサイトを覗いてみると。宿泊特別企画で「オトチの岩窟ツアー」が開催されます。

それにしても、次の「オトチの岩窟ツアー」は、ファンにはたまらないツアー日程でイベントが開催されます。関ヶ原の戦いは、415年前のまさに9月15日です。とことん三成さんの気持ちになれるよう、岩窟の前でニラ粥も用意されたり楽しみですね。ツアーのこだわりがすごくいいなぁ〜。(※石田三成さんが捕らえられた際に、腹痛であった為、ニラ粥を食べた。)

石田三成にゆかりのある場所なので、三成ファンならぜひ訪れてみてください!

あなたの隣にいるのは石田三成さんのファンだ。積極的に三成トークを楽しもう!

北近江観音路 己高庵の詳細

名称 北近江観音路 己高庵(ここうあん)
住所 滋賀県長浜市木之本町古橋1094
電話 0749-82-6020
URL WEBサイト

この記事以外にも石田三成公について書いています。

渋谷のハチ公像にも劣らない、長浜駅前の出逢いの銅像とは?長浜では欠かせない豊臣秀吉と石田三成の「出逢い」を表現した銅像。長浜の玄関口にシンボルがあるだけに、ここで出逢いが生まれることを願ってつくられたものです。渋谷のハチ公像前の待ち合わせ場所にも劣らない出逢いの場を調べてきました。...
石田治部少輔出生地
石田三成ファンの聖地、長浜市石田町を楽しむ5つのポイント石田三成公の生まれ育った長浜市石田町は、三成ファンの間では聖地とも言われています。今回は石田三成ファンが楽しめる5つのポイントをまとめました。...
石田三成の灯篭
長浜市石田町の灯篭は、関ヶ原西軍の勇将だらけだった石田三成公の故郷を歩いた時に発見した灯篭の話です。灯篭には三成さんのシンボルマークである大一大万大吉と、三献の茶のシルエットがデザインされています。...
石田三成公ゆかりの地にある三成マンホール
【長浜・米原・彦根】石田三成ゆかりの地7ヶ所にある三成マンホールを探せ!近年人気の高い戦国武将「石田三成」をテーマにデザインされた「三成マンホール」が追加されており、滋賀県長浜、米原、彦根の3つ市にある石田三成のゆかりの地7箇所に設置されているので探してみました。...

この記事が気に入ったら
いいね ! してね

ABOUT ME
ナガジン
滋賀県長浜市の「!」が見つかるWebマガジンです。長浜での自らの体験を元に、独自視点でブログ記事を作っています。