歴史

住宅街にお城!?下坂氏館跡は、長浜の歴史に欠かせないとんでもないお城だった。


長浜の住宅街にお城!?下坂氏館跡へ行ってきた
国指定史跡 北近江城館跡郡 下坂氏館跡

「住宅街の中にお城!?」

お城と言っても、「長浜城」や「彦根城」のように、石垣で積まれ天守閣があるような高層建築だけが、お城と呼ぶのではありません。

では長浜市内の住宅街の中にあるお城とはどんなお城なのでしょうか?とても興味深いので、戦国の平地城館が保存されている下坂氏館跡(しもさかしやかたあと)へ行ってきました。

長浜市の住宅街の中に、戦国のお屋敷の構造がそのまま存在しているところが見どころ。

国指定史跡 下坂氏館跡(しもさかしやかたあと)の歴史について

国指定史跡 北近江城館跡郡 下坂氏館跡
下坂氏館跡の主屋

下坂氏館跡とは、滋賀県北部(北近江)の守護大名・京極氏、戦国大名・浅井氏の家臣であった下坂氏の館です。戦国時代の浅井と織田の戦いで、小谷城の落城後は帰農されています。

下坂氏館は室町時代初めから戦国時代まで続く「土豪」「地侍」と呼ばれる「村落領主」の屋敷跡です。
約90メートル四方の土塁と堀に囲まれた城郭遺構が残り、建物は江戸時代の建造ですが、戦国時代を思わせる主屋や門が残っています。これほど良好に戦国時代の屋敷構えが残っている遺構は全国的に見ても例がなく、国史跡に指定されています。

平成18年(2006年)に北近江城館跡群の1ヶ所として国指定史跡となった下坂氏館跡です。一般公開されたのは2020年8月なのでつい最近のことです。

下坂クリニック
同じ敷地内にある下坂クリニック

近年まで下坂氏の末裔の方は、この地に暮らされており、同じ敷地内でクリニックを営まれていました。(現在は別の方が営まれています。)

遠くから見た下坂氏館
木がお生い茂っている場所が下坂氏館(南側方向から見る)

昔からこの辺りを車で通過する頻度が高いので、このあたりの印象は、「雑木林」といっても良いくらいの木々でお生い茂っている場所という印象があります。

まさかここがお城だとは、知らなかった・・・。

下坂氏館跡を動画で詳しくみる

下坂氏館跡を見学してみよう

山の上にある山城(やまじろ)、平地に築かれたお城のことは平城(ひらじろ)と呼びますが、一体どのあたりがお城なのでしょうか。

下坂氏館跡 表門

国指定史跡 北近江城館跡郡 下坂氏館跡 表門

いきなりお城っぽい門ですね!

立派な表門が設置されています。ヨシで作られた屋根から趣を感じられますね。

※これと同じものが、敷地内にあるお寺(不断光院)の入り口にもありました。

下坂氏館跡 主屋

下坂氏館跡 主屋
下坂氏館跡 主屋(受付はこちらです。)

中心となる建物は江戸時代のもので近年まで下坂家が使われていたものを、復元修理されているのでとても綺麗です。先ほどの表門と同様にヨシ葺き(よしぶき)の屋根ですね。

下坂氏館跡 主屋

館内は下坂家の歴史、浅井氏との関わりなどについて展示されています。

お城と聞くと「長浜城」や「彦根城」といった石垣が組まれたような天守閣をイメージします。ここはお城と言うよりお屋敷のように見えますね。でも立派なお城なんです。いったいどの辺りがお城なのでしょうか?

この主屋の周辺をじっくり見ればわかりますよ。

下坂氏館跡 全体図(パンフレットより引用)

下坂氏館の全体図はこのようになっています。

下坂氏館跡 土塁・堀(どるい・ほり)

竹藪が壁のように立っている

竹やぶが壁のように立ち並んでいます。歴史素人なので、これは説明してもらわないと全くわかりません。

下坂氏館跡の土塁
土塁(特別に歩かせていただきました。)

竹やぶの中を歩いているようにみえますが、ただいま土塁(どるい)の上を歩いてます。

※土塁とは敵の侵入を防ぐために築かれた堤防状の防壁のこと

土塁とは敵の侵入を防ぐために築かれた堤防
赤線で引いた箇所が、他の平地の部分よりも土手状になっている。

よく見ると主屋の周りを囲うように土が盛られており、城の防御になっています。

土塁の向こうには住宅街

それにしても長さのある土塁が当時のまま残っているなんて凄いですね。

実際の土塁はもっと高かったのでしょうね。土塁の向こう側には住宅が見えています。

下坂氏館跡のお堀には水が流れている
堀には水が流れている

土塁とセットで城を守るためにあるのがお堀です。お城を囲むように巡らせたお堀は、近くの五井戸川から水が引かれており、現在も水が流れていました。

昔はこの土塁の上にも壁があったとガイドさんに伺ったのですが、お城を攻めるのは容易なことではありませんね。

虎口(こぐち)

下坂氏館の虎口(こぐち)

主屋のある曲輪(くるわ)の東側にある虎口です。昔はここに門があったようで、堀を挟んでさらに東側にある曲輪(くるわ)との往来に利用されてました。

※主屋のある曲輪(くるわ)=主郭(しゅかく)とも言う
※虎口とはお城の出入り口のこと
※曲輪とは土塁や堀などで区切られたお城の区画のこと

不断光院(ふだんこういん)

国指定史跡 北近江城館跡郡 下坂氏の菩提寺「不断光院」
不断光院(ふだんこういん)

下坂氏の菩提寺(ぼだいじ)です。お屋敷の敷地内に菩提寺があるのは、全国的に例のないとても珍しい史跡とのことで、本堂の東側には先祖代々のお墓が並んでいました。

※菩提寺とは、先祖代々のお墓のあるお寺のこと

不断光院 表門

不断光院表門

こちらのヨシ葺きの門は、南側の道路側からもみられました。

土曜・日曜日と祝日のみ見学が可能です。館内も含め入館料300円で、ガイドさんがものすごく丁寧に案内してくださるのでおすすめです。

下坂氏館跡の御城印(ごじょういん)や武将印について

下坂氏館跡の御城印(左)、武将印(右) 各¥300

御城印(ごじょういん)と言うものがあるのはご存知でしょうか?

神社や寺院へ参拝の際にもらう御朱印は知っていましたが、簡単に言うと、お城で発行されている登城記念の証です。

下坂家の家紋が入った御城印を来館の記念に受付で購入することができました。

その他にも武将に特化した「武将印」というのもあるようです。

御城印や武将印を集めている人にはたまらない!来館の記念に必ずゲットしよう!

下坂氏館跡の施設情報

下坂氏館跡 主屋

歴史が好きな人でも、特に北近江の歴史が好きな人には欠かせない場所です。

私自身大河ドラマを見る程度で、歴史に詳しいわけではありませんが、ガイドさんがものすごく丁寧に案内してくださるので十分に楽しめました。

以前に小谷城の山城で、「山城はガイドなしでは、ただの山」と学びましたが、こちらも同じで「平城はガイドなしでは、ただのお屋敷」だったなと改めてガイドさんに感謝です。おかげでお城を見せていただくことができました。

他にも見どころがありましたので、ご興味を持っていただいた方は、ぜひ行ってみてください。

名称 国指定史跡 北近江城館跡郡 下坂氏館跡(しもさかしやかたあと)
住所 滋賀県長浜市下坂中町178番地
開館日 土曜日・日曜日・祝日
※12月1日〜2月末日は休館
開館時間 午前9時〜午後4時
※入館受付は午後3時30分まで
入館料 <個人>
大人(高校生以上)/ 300円
小・中学生 / 150円
<団体(20名以上)>
大人(高校生以上)/ 250円
小・中学生 / 130円
アクセス JR北陸線田村駅より徒歩約20分
北陸自動車道長浜ICから車で約15分
駐車場 あり(9台分ほど)
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下坂氏館跡へのアクセス

【お車の場合】
北陸自動車道長浜ICから車で約15分

【公共交通機関の場合】
JR北陸線「田村駅」より徒歩約20分

下坂氏館跡の駐車場

下坂氏館跡の駐車場

南側の入口付近に駐車場が9台分ほど用意されています。

※情報は掲載時のものです。変更される場合があるので、最新情報をご確認の上、お出かけください。

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ナガジン
滋賀県長浜市の「!」が見つかるWebマガジンです。長浜での自らの体験を元に、独自視点でブログ記事を作っています。