北国街道

滋賀県の北国街道を歩こう!(鳥居本ー米原編)

【北国街道をゆく】鳥居本から田村まで歩いてみた

お久しぶりです、あさいです!

近ごろはいろいろ考えることがあってモヤモヤしたり、パッとしない日が続いています。
気分が晴れない日は、心も体も元気よく!レッツ!ウォーキング!

幸いにも滋賀県には古くから使われてきた“道”があります。
「古(いにしえ)の道をただひたすら歩きたい!」

こんな単純な動機から“北国街道(ほっこくかいどう)”を歩くことにしました。

川村
はいはい、せっかく北国街道を歩くなら、歴史を感じながら歩こうよ。
上平寺御城下ゲストハウスうむ

滋賀県米原市上平寺のゲストハウスうむの主。京極氏・浅井氏に最大限のリスペクトを持ちながら歴史ガイドの活動をしている。歴史は武将よりも城郭が好き。

浅井
山城・石垣が大好きな川村さんじゃないですか。今回も歴史ガイドしてくれるんですか?
川村
以前に『地域情報誌みーな』の企画で歩いてるから任せてよ。あと、また“歴史はファンタジー”だなんてケンカ売らないでよ。
浅井
昔の人が歩いた街道を歩くなんて“ロマン”があっていいじゃないか。

▼歴史ガイドの記事はこちら

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【北国街道をゆく】鳥居本から田村まで歩いてみた

「ご近所の旅に出かけよう〜!」

北国街道の地図について

近江北国街道中絵巻 近江歴史回廊 ルート地図

「近江北国街道中絵巻(近江歴史回廊)」の地図を参考にさせてもらい歩きます。

近江北国街道中絵巻 近江歴史回廊
北国街道(ほっこくかいどう)

 中山道鳥居本から分岐し、琵琶湖東岸を経て越前・北陸方面へとつながる道。
琵琶湖西岸を通る道は十分に整備されていなかったため、京から陸路で越前方面に行くにはこのルートが使われました。軍事的にも重要な地域であり、長浜城が築かれ城下町が繁栄しました。

 街道沿いの道標には、観音巡礼や伊勢への道を案内する道標などが多く見られ、多くの旅人でにぎわっていた往時が偲ばれます。鳥居本宿・長浜宿・木之本宿・中河内宿が置かれました。

 一方琵琶湖を活用し、船を使って人や荷物を運ぶ舟運が発達しました。京・大阪からの荷物は大津から船で運ばれるということも多くありました。

※近江北国街道中絵巻(近江歴史回廊)より一部引用

北国街道の鳥居本宿(彦根市)からスタートして北上!

まずは、スタート地点がある滋賀県彦根市の鳥居本(とりいもと)までやってきました。

近江鉄道鳥居本駅
近江鉄道 鳥居本駅舎(1931年) 現在は無人駅

鳥居本駅舎を出ると目の前には、車の交通量が多い国道8号線があります。北国街道の出発地点へ向かいます。

浅井
鳥居本駅ってレトロな洋館みたいでかわいい駅舎!
川村
鳥居本は中山道と北国街道の分岐点になる町。ひとまず中山道を歩いて北国街道との分岐点があるところまで行くよ

国道8号線を平行に一本西側の道へ入ると、中山道(63番目)鳥居本宿の街並みが拡がります。

赤玉神教丸
中山道 鳥居本宿にある赤玉神教丸本舗

腹痛や下痢止め薬で有名な赤玉神教丸本舗(創業は1658年)有川家の建物です。

浅井
大きなお屋敷ですね。赤玉神教丸のお店だって〜
中山道 鳥居本宿にある赤玉神教丸本舗

国指定重要文化財に指定されていて、建物の中は赤玉の歴史がわかる展示室があるので、誰でも見学することができました。

名称 赤玉神教丸本舗
住所 滋賀県彦根市鳥居本425
アクセス 近江鉄道鳥居本駅(東口)より、徒歩5分程度
URL WEBサイト
鳥居本は北国街道のスタート地点
鳥居本は北国街道のスタート地点

鳥居本宿の外れまで歩いて行くと、今回の旅のスタート地点です。

鳥居本は北国街道のスタート地点
石碑 中山道・北国街道の分岐道標とやる気十分な人たち

中山道・北国街道の分岐点へ最短ルートで訪れたい場合は、「近江鉄道フジテック前駅」で下車してください。

中山道の鳥居本宿は見応えがあるので、鳥居本駅から歩く方がおすすめです。

浅井
ここが分岐点ですか。左へ行けば北国(米原・木之本)。右へ行けば中山道(磨針・番場)へと書いてありますね。こういう道標があるのはワクワクすっぞ
昔の橋に使われていた石柱

普段なら気にもしないこのような石だって、「その昔に何か使われたものなのでは?」と気になってくる。

川村
これは昔の橋に使われていた石柱だろうね。こういうのを見つけるとワクワクするよね。

まさに目の前に琵琶湖へと繋がる矢倉川が流れていました。

国道8号線沿いを歩く
浅井
お!次は大きな道標がありますね!?
磨針峠望湖堂碑
磨針峠(すりはりとうげ)望湖堂碑
川村
ここを右折して坂道を登ると磨針峠(すりはりとうげ)ね。中山道の番場を通り、醒井へ抜けるの。こっちの中山道もいつか歩いてみたいね!

昔の人はこの磨針峠(すりはりとうげ)を通って、京都と東京(江戸)を往来していました。明治天皇や弘法大師までもが通られた道です。

今回は、北国街道を歩くのがテーマなので、右折せずにこのまま真っ直ぐ国道沿いを北へ進みます。

浅井
歩くって最高に楽しい〜!運動で日頃のストレスも発散できて、心が無になる〜。
鳥居本から北国街道を北上中
↑左)心が無になる人はこんな事をしない。右)無↑

北国街道米原宿を歩く(米原市入口ー青岸寺)

鳥居本から国道8号線沿いを歩いてきました。ここからは彦根市から米原市へ入ります。

国道8号線を北上して米原市へ突入
浅井
いざ米原市へ突入だ!この辺りは車の交通量は多いけれど、歩道があるので安心して歩けるね。

米原市に入って間もなく、国道8号線沿いから西側の集落へと入って行きます。

国道8号線から脇道へ入ると蛇行する道がありました。
川村
ここは、米原市の梅ケ原という地域だよ。なんだか古い道だね〜。
北国街道米原宿を目指す
浅井
これはなんだろう?
川村
これは雪がこいとか、ハサ掛けとかに使われる竹を保存しているんだと思うよ。
雪がこいとか、ハサ掛けとかに使われる竹を保存
普段なら気にもしないけど気になってくる
浅井
街道沿いは昔からの暮らしも垣間見えるのですね。
北国街道を鳥居本から歩く

この辺りから北国街道米原宿へと入ります。

浅井
この通りもなんだか昔の街道っぽい雰囲気がします。道がまっすぐでなくて、うねうねしている!
北国街道米原宿の北新豆腐店
明治初期創業の150年以上の歴史を持つ北新豆腐店さん

川村
街道がわかってきたか?この辺りはもう北国街道の米原宿だからね。あ、ここのお豆腐がめっちゃおいしいから食べてみて!

ちょっとここいらで、休憩しましょう。

太尾山の麓にある曹洞宗青岸寺(せいがんじ)さんへ立ち寄ることに

太尾山の麓にある曹洞宗青岸寺(せいがんじ)さんへ立ち寄ることに。

青岸寺は、滋賀県米原市の太尾山西麓にある曹洞宗の仏教寺院
心を無にするとはこういうところで

青岸寺は、滋賀県米原市の太尾山麓にある曹洞宗のお寺です。境内にある庭園は、国の名勝に指定されている「青岸寺庭園(築山林泉式枯山水庭園)」で有名です。

国指定名勝青岸寺庭園
国指定名勝 青岸寺庭園

新幹線が停車する駅が、すぐ近くにあるとは思えないくらいの隠れスポット的なお寺です。次は雨の日に訪れて庭園を眺めてみます。

浅井
なんか心も体も研ぎ澄まされた感じがする。こんなに良い場所だし北国街道のすぐ近くだから、昔の旅人も立ち寄ったかもしれないね。
名称 青岸寺
住所 滋賀県米原市米原 669
電話 0749-42-0463
アクセス ●電車を利用の場合:
JR琵琶湖線米原駅(東口)より、徒歩約7分
●お車をご利用の場合:
米原ICより車で約10分
駐車場 ●無料、10台分ほど駐車可能
URL WEBサイト
北国街道米原を歩く
宿場町の名残がある街道
川村
この道も古いよねえ〜。あ!ここのパスタが美味しいんよ〜。ランチ食べよっか!?
浅井
グルメレポートじゃないんですよ。北国街道の旅人ですよ。それにいま休憩したばかりじゃないですか!
米原のMBFでソフトクリームを購入した。
MBFのスタッフさんにナガジンいつも見てますと声をかけてもらえたので元気が出た
浅井
ソフトクリームおいし〜!

次はランチしたいですね。ここからどんどん歩いて行きましょう。

北国街道の米原宿と言うこともあって近江屋旅館がありました。
北国街道米原宿にある近江屋旅館
川村
こういった旅館があるのも、北国街道米原宿の名残だから貴重だよね。
米原のかめや旅館 左が北国街道で右が中山道への連絡道の道標
かめや旅館

道がY字路になっています。かめや旅館の角には江戸時代後期のものと記された道標がありました。

浅井
旅館の前に石柱があるね。今も昔も旅人が泊まってるんですね。
北陸道中山道分岐点道標
北陸道中山道分岐点道標(米原市指定文化財)
川村
左が北国街道で、右が中山道へ繋がる道と書いてあるね。私たちは左へ進むよ。

鉄道ができる以前までは、現在のJR米原駅の東口付近に米原湊があり、湖上交通に欠かせない中継地点でもありました。そこで荷物を乗せ大津湊(京都・大阪)へ物資を運んだ時代があります。

JR米原駅の東口付近に米原湊があった
JR米原駅東口にある米原湊跡のモニュメント

ここ北国街道米原宿は、中山道からもほど近く、北陸や岐阜方面から人や物が集まりやすく宿場町もさぞ賑わっていたでしょうね。

この地の強みは、大きな街道と水辺(入江内湖・びわ湖)との距離が近かったこと。

滋賀県の地図昭和2年
滋賀県米原市近郊の地図(1927年)

米原がいまの時代でも交通のターミナルである理由は、“土地の利便性”が根本にあったのですね。

川村
車の移動車では絶対にわからない。歩くと見えてくるよね〜。

間も無く米原宿を抜けたところ。

旧米原中学校の跡地
米原警察署の北側の道

現在の米原警察署の北側の道です。90年代まではこの場所に米原中学校(現在は入江)がありました。校庭があった道を通り抜けていきます!

旧米原中学校があった場所

ここからまた国道8号線沿いに出ます。車の交通量が多いエリアなのでとくに気をつけて行きましょう!

米原駅の線路の上を越えるおうみ陸橋
JR米原駅の線路の上にかかるおうみ陸橋

米原駅ができる以前、この線路の付近は山だったと聞いたことがあります。

川村
JR線路の上を陸橋で渡っていくよ。

いまは陸橋で向こう側へ渡れるようになっていますが、昔はどんな景色があったのだろう。

飯村(いむら)の渡しを越えて(飯村ー坂田ー長沢)

意味もなく新幹線に手を振る
ちょっと高いところへくるとすぐ手を振る人

しばらくして疲れも出てきたのか、意味もなく新幹線に手を振ってみたり、

気になる石柱

これ絶対古い石柱なんだけれど、何が書かれているのかさっぱりわからないとか、

旧北国街道と書かれた石柱
米原市岩脇西の信号機近くある北国街道の石柱

「旧」北国街道ってなんだよ、ならば「新」があるんじゃね?とか、マジメな話しと、テキトーな話で、テンションはMAXに!

北国街道を歩く飯村の渡し
天の川にかかる飯村橋
浅井
カワーーーー!!
川村
昔は橋がなかったので、人足(にんそく)と言われた力仕事の人を雇い、担いでもらったり、台に乗せてもらったりして川を渡ったみたいだよ。
飯村(天の川)
いまでも川幅が広い天の川
飯村川の川越
飯村川の川越

これには人足のルールがあったと記されています。定められた額以上の賃金を取ってはならない、それに貧しい人たちからは賃金をとらなかったと。

浅井
昔は川を渡るって大変なことだったんですね。今は橋ができてよかったなー。
飯村橋にて
川を渡る大変さを微塵も感じない現代

さぁ、川を渡って飯村(いむら)の中へと進みましょう。

静かな村へはお邪魔しますの心を忘れない
静かな村へ入る時はお邪魔しますの心を忘れない

ここ飯村は、戦国武将の山内一豊(やまのうちかずとよ)の妻「千代」のふるさとです。

北国街道で道に迷う人たち
↑完全に道に迷ったときの顔↑

せっかく来たので立ち寄ってみましょう。

若宮公園とは、山内一豊の妻のふるさと
↑看板があるのに地図を見る

地図をヒントに探しながら、若宮公園を探すことに。

若宮公園とは山内一豊の妻のふるさと
若宮氏館跡 右)足は限界に膝を曲げるのが精一杯↑

若宮公園に到着です。ここは2006年の大河ドラマにもなった、山内一豊の妻「千代」の生誕の地と伝わっています。

川村
大河ドラマが、司馬遼太郎の「功名が辻」だったよね。
浅井
千代ってだれ!?私は千穂よ

現在の館跡は、若宮公園となっていて、若宮氏顕彰碑が建立されています。

名称 若宮氏館跡(若宮公園)
住所 滋賀県米原市飯538
アクセス JR坂田駅より、徒歩10分程度
北国街道飯村

歴史に少し触れたところで、北国街道の旅は続きます。

田んぼの季節

この頃には、完全に口数も減りました。

笑顔が消えました。

顔から笑顔が消えました。

北国街道を歩く

カメラすら気にしなくなりました。

セブンイレブンに駆け寄る

久々に現代的なものを見つけたので、迷わず駆け寄りました。

仕舞いには、「そもそも何のために歩いてるんだよ」と愚痴りました。

米原市宇賀野の交差点にある北国街道の石柱
米原市宇賀野の交差点にある北国街道の石柱

気を取り直して再び歩きましょう。

坂田駅を過ぎると、交通量の多い道になります。

JR坂田駅を越え、旧国道8号線沿いを歩いてます。歩道の幅が狭いですね。

長沢城内堀跡の石柱
長沢城内堀跡の石柱

石柱には北国街道の他に、長沢城内堀跡と記されています。

明治天皇聖蹟(めいじてんのうせいせき)
明治天皇聖蹟(めいじてんのうせいせき)

さらに歩くと、明治11年(1878年)北陸東海御巡幸(ごじゅんこう)の際に明治天皇が休憩された福田寺さん。参道の奥には本堂がありました。

あきらかに古い石柱
古さが気になる。石に目がない

歴史ある北国街道沿いだけあって、気になる要素が盛り沢山です。

川村
こうやって歴史を残そうとする人がいて、守られて伝わって行くんだね。

北国街道を歩く旅は長浜市へ突入

浅井
あーーー!遂に長浜市の看板が見えた!
米原市と長浜市の境界線 いよいよ長浜市へ突入 北国街道を鳥居本から田村まで歩いてみた

長浜市へ突入しました!

普段は車や電車で通り過ぎていくだけの景色の中、自分の足で歩くことで、ご近所の知らなかったスポットに気がづき、久しぶりに達成感がありました。

なによりも歩いている間は、日ごろのモヤモヤした気持ちをすっかり忘れていたので、結果的に最高に楽しい1日となりました。

鳥居本(彦根市)から田村(長浜市)までのおよそ10キロ程度の距離ですが、自分の足で歩くことで、この街道沿いで人々が「どんな暮らしをしていたのか」「どんな仕事をしていたのか」「どんな風景を見ていたのか」その地域にしかないものを見ることができました。

まだまだこの北国街道の旅は、はじまったばかりなのでどんな発見があるか楽しみです。旅は続きます!

浅井
川村さん、引き続き伴走をよろしくお願いします!
川村
ええ〜!まだ歩くの〜長くな〜い!?
長浜タワー

次回【北国街道をゆく〜長浜編〜】に続きます。

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ABOUT ME
あさい
長浜市在住のフォトグラファーです。普段は写真を撮る側だけど、撮られるのが実は好き。ナガジンには居酒屋にフラ〜っと入る感じで気まぐれで登場します。