長浜の観光絵はがきから見えてきた、今も昔も変わらない旅情を届ける思いとは?

手元に、昔の長浜観光の絵はがきがあります。

紙のパッケージには「長浜市 長浜観光協会」の文字。中には、長浜の名所や風景を写した8枚の絵はがきが収められていました。

いつの時代に発行されたものなのかはわかりません。

昔の長浜観光絵はがき
長浜市長浜観光協会発行の絵はがき

スマートフォンで写真を撮り、SNSに投稿すれば、旅先の風景をすぐに誰かと共有できる今。こうした昔の絵はがきを眺めていると、ふと思います。

写真を届ける方法は変わっても、旅先で感じたことを誰かに伝えたいという気持ちは、今も昔も変わっていないのではないか。

今回は、長浜の観光絵はがきから、そんなことを考えてみました。

当時の長浜観光の魅力を伝える8枚の絵はがき

まずは、長浜観光協会が発行した昔の観光絵はがきを見てみましょう。

長浜の絵はがき 長浜市長浜観光協会

絵はがきが入っている紙状のケースです。表紙には、赤い文字で「ながはま」とデザインされ、長浜曳山祭のこども歌舞伎の写真が使われています。

パソコンで簡単に作れる時代だからこそ、手作り感のあるこのようなデザインには目がいきます。

鉄道記念物旧長浜駅舎

長浜の絵はがき 長浜観光協会 鉄道記念物旧長浜駅舎

明治時代の面影を今に伝える旧長浜駅舎。長浜の鉄道の歴史を感じさせる風景です。

長浜八幡宮の鳥居

長浜の絵はがき 長浜観光協会 長浜八幡宮の鳥居

長浜の歴史と人々の暮らしを見守ってきた長浜八幡宮。今も地域に親しまれる場所のひとつです。

竹生島の沈影

長浜の絵はがき 長浜観光協会 竹生島の沈影

琵琶湖に浮かぶ竹生島。その姿は、今も変わらず湖北の風景に趣を添えています。

長浜曳山祭 子供狂言

長浜の絵はがき 長浜観光協会 長浜曳山祭 子供狂言

豪華な曳山の舞台で演じられる子ども歌舞伎。長浜の町に受け継がれてきた祭りの華やかさが伝わります。

霊峰 伊吹山

長浜の絵はがき 長浜観光協会 霊峰 伊吹山

湖北の風景を象徴する伊吹山。季節や天候によって表情を変える姿は、今も多くの人を惹きつけます。

東本願寺長浜別院

長浜の絵はがき 長浜観光協会 東本願寺長浜別院

「長浜御坊(ごぼうさん)」の名でも親しまれる大通寺。歴史ある寺院が、長浜の町に落ち着いた風情を添えています。

豊公園の桜とパラダイス

長浜の絵はがき 長浜観光協会 豊公園の桜とパラダイス

春の豊公園を彩る桜と、レジャーを楽しむ人々。当時の長浜観光のにぎわいが伝わる一枚です。

日本一長浜の盆梅

長浜の絵はがき 長浜観光協会 日本一長浜の盆梅

長浜の冬の風物詩として知られる盆梅展。見事に咲いた梅の姿から、当時も盆梅が長浜を代表する観光の魅力として紹介されていたことがうかがえます。

歴史ある建物や寺社、琵琶湖の風景、地域に受け継がれてきた祭り、そして雄大な伊吹山。

並んでいるのは、長浜観光の魅力として親しまれている場所や風景です。

昔の絵はがきに描かれた観光名所が、今も変わらず人々を惹きつけている。そう考えると、長浜の魅力が時代を超えて受け継がれていることを感じます。

旅のお土産だった絵はがきから、SNSで写真を共有する時代へ

かつて絵はがきは、各地の観光地で定番のお土産として親しまれていました。

戦後、特に高度経済成長期(1950年代半ば〜1970年代初めごろ)には観光旅行が広がり、旅先の名所や風景を写した絵はがきも、旅の思い出を持ち帰る品として人気があったのです。

そこで見た景色や、そのときに感じたことを遠くにいる家族や友人に伝えるために、言葉を添えて送る楽しみがありました。

旅先でしか手に入らないお土産は、その場所を訪れた思い出を形にしてくれます。

以前の記事でも、昔の旅行土産が持つ価値について紹介しました。

やっぱり“ご当地みやげ”はいい!三種の神器
かつてのお土産には旅先でしか買えない価値があった。かつての観光土産といえば、「提灯、通行手形、ペナント」という時代がありました。昔のお土産をいま一度見つめ直してみます。...

一般家庭にもカメラが広く普及し、写真はより身近なものになっていきます。

富士フイルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」

1980年代には「写ルンです」が登場し、その後もデジタルカメラやカメラ付き携帯電話、スマートフォンへと進化。撮影した写真をSNSやメッセージアプリで、誰かと簡単に共有できる時代になりました。

今では旅先から絵はがきを送る機会なんて、ほとんどありません。

それでも、「この景色を誰かに見せたい」「この感動を分かち合いたい」という思いは、形を変えながら受け継がれているのではないでしょうか。

以前に北海道のトマムを訪れた際、雲海が見れる場所で「雲の郵便屋さん」という青いレトロなポストを見つけました。

北海道・トマムの雲海で見つけた「雲の郵便屋さん」
北海道・トマムにあった「雲の郵便屋さん」

そこにはポストカードを購入し、ハガキを家族や友人に送るサービスがありました。

北海道・トマムの雲海から友人に送ったハガキ
北海道・トマムから友人に送ったハガキ

スマートフォンならすぐに写真を送れる時代に、あえてハガキを買い、わざわざ言葉を添えて送る。そんなひと手間が、旅の楽しみのひとつになりました。

今、誰かに届けたい長浜の風景は?

もし今の時代に、長浜の観光絵はがきを誰かに送るとしたら、どんな風景を選ぶのでしょうか。

長浜城や黒壁スクエア、琵琶湖に沈む夕日、季節ごとに表情を変える伊吹山、祭りの日のにぎわい。あるいは、地元の人が毎日見ている何気ない町角の風景かもしれません。

見慣れた景色も、訪れる人にとっては心に残る風景になることがあります。

長浜観光の絵はがき

昔の絵はがきを通して、長浜の魅力が時代を超えて受け継がれていることを感じました。

写真を撮り、誰かに見せる。その方法は変わっても、旅先で出会った風景や感動を分かち合いたいという気持ちは、これからも変わらないはずです。

昔の長浜観光絵はがきは、そんな変わらない旅情を、今に伝えてくれました。

この記事が気に入ったら
いいね ! してね

ABOUT ME
ナガジン
滋賀県長浜市の「!」が見つかるWebマガジンです。長浜での自らの体験を元に、独自視点でブログ記事を作っています。